新型コロナウィルスの感染拡大により本協会も様々なイベントが中止、延期となっていますが、第4回「宮古島文学賞」は、粛々と準備を進めております。作品受付は、10月1日(木)から10月31日(土)(当日消印有効)までです。現在執筆中の方もこれからという方も締切まであと二ヵ月余あります。貴方にしか書けない物語を楽しみにお待ちしています。
今日は、第1回から4回までの宮古島文学賞のポスターについてご紹介いたします。
第1回は2017(平成29)年でした。海の夕景をバックに女性がひとり佇んでいます。黒と灰色と夕日の色だけのポスターです。初めてのポスターですので、どういうイメージにするか悩みました。これまでの島のイメージ、青い空と青い海ではないポスターができないかと試行錯誤。いろいろな写真の中からこの写真が選ばれました。何かを思索しているような、心の奥深くにある想いが掬い上げられるようなイメージが物語を書く手助けになればと。
第2回は、2018(平成30)年。こちらも海の夕景ですが、遠くに伊良部大橋が見え、近くにはサバニ(小舟)と老人の姿があります。写真を見ているだけで物語が生まれそうな印象的な写真です。写真をご提供くださったのは、宮古の風景を数々撮られている親泊宗秀さん。
第3回は、2019年(令和元年)。今回は宇宙です。宇宙のあまたある星の中に浮かぶ地球。ポスターの真ん中に「島」の文字。宮古島文学賞は、ジャンルを問わないとしています。純文学でも児童文学でもミステリーでもSFでもなんでもかまいません。そのことを今一度アピールする必要性を感じてのポスター制作となりました。
第1回から3回まで、デザインは文化協会です。
第4回は、2020(令和2)年。今回は写真家の石川直樹さんに制作を依頼しました。デザインは株式会社パンキーの渋井史生さん。突き抜けたような明るさと伸びやかさ。これまでとは違ったポスターに仕上げていただきました。「島」を黄色で大きく表す大胆さにテンションがあがりました。コロナ禍の中で見る人の気持を明るくさせ、希望が持てるようなポスターだと思います。
宮古島文学賞は、これまで「島」をテーマに実施しています。「日本に多数ある文学賞の中で『島』をテーマにした文学賞は、宮古島文学賞だけでしょう」と椎名誠選考委員長はおっしゃいます。数ある文学賞の中で宮古島らしい文学賞にするためにはどうしたらいいか。検討を重ねた結果の「島」でした。島は、琉球諸島に限らず、海外でも架空の島でも構いません。貴方にしか描けない世界観で「島」の物語を紡いでください。
ご応募お待ちしています。